ユングが言う「人が見る基本の夢5つ」には、予知夢や補償夢、警告夢、反復夢などがありますが最後の一つが無意識の心理描写というものです。
この夢は、他の夢と比べても現実感が無くもっとも奇妙な夢になります。
「現実とかなりかけ離れた異様な世界に居た」
「おとぎ話の中のような非現実的な夢だった」
という場合は、もしかすると無意識の心理描写の夢を見ているのかもしれませんね。
無意識の心理描写の夢は、どんな夢が多いのか?
一体何を意味しているのか、何の役割があるのかなどについてご紹介したいと思います。
無意識の心理描写の夢の特徴
夢の中は、日々の記憶を整理する場所なので基本的には自分が実際に体験したことなどが出てくるリアルな世界になることが多いです💡
なので、現実との区別がつかなくなることもたまにありますが「なんでこの夢を見たのか」を理解することは出来たりします。
そういえばこないだ友人に会ったからとか、昨日怖い映画を観たからだとか。
でも、空想の世界と似ているところもあって非現実的な夢を見ることもあります。
その非現実的な夢の中でも、理解しがたいおかしな夢になることが多いのが無意識の心理描写です。
例えばですが、以下のような特徴があります👇
- 神話や伝説に関係する世界観が広がっていたり物語に基づいている夢
- 自分がそこには居ない、どこからか客観的に観ているような夢
- すごく印象的だけど意味不明、言葉では表せない夢
神話や伝説は顔が三つもある大蛇が出てきたりとか、龍が現れたりとか昔話にも出てくるような伝説の生き物などが登場することが多いです。
自分がその場に居ない、夢の世界をただ眺めているだけの夢も多いですね(´ω`)
あとは、何かを表しているのだろうけどよくわからない夢もあります。
例えば、大きな太陽にしっぽが生えている夢など何かを表すんだろうけど何なのかわからないような夢ですね。
特に、中でも神話や伝説に関係した夢が多いです。
もし、何か宗教を重んじている人が普段から聖書に触れていてその内容が夢の中にも出てくることは十分考えられます。
日々の記憶がそのまま夢の中に現れただけだと考えられるからです。
でも、無宗教で聖書を見たこともない人が夢の中で聖書の内容とそっくりの夢を見たりするんですよね。
自分の記憶にない出来事が夢の中に出てくる場合は、無意識が関係していることが多いです。
無意識とは、自分が気付いていない自覚のない意識のこと(個人的無意識)ですが集合的無意識というものもあり、これは先祖代々受け継いできた意識のことです✨
夢の世界は、個人的無意識と集合的無意識が組み合わさって出来たもの。
なので、夢の中には自分が体験して気付いていない意識もあれば先祖から受け継いだ信仰心や考え方などの無意識があり、これらが夢の中に現れることもあるんですね。
個人的無意識と集合的無意識については詳しくはこちら👇
関連:明晰夢は危険?見る方法と深層心理からわかる心の状態・潜在意識
無意識を夢で見る意味
予知夢ならこれから起こるであろうことを知ることが出来ますし、警告夢なら何かトラブルを表していることが多いです。
反復夢なら大事なことに気付いたり、補償夢なら心の安定を保つことが出来ます。
それぞれの夢に、それぞれの役割があるものですが
「じゃあ無意識の心理を描写した夢は何を意味するのか?」
というと、自分自身を知るためのものではないかと思います👀
普段気づけていない個人的な無意識に気付くことで、自分が普段抱えている気持ちを知ることが出来るのではないでしょうか❓
また、集合的無意識なら自分のルーツを理解したり他の人と共有している無意識があることを知ることで人はつながっていることだと気づけたりします。
本当の自分に気付くということで、自我を統一させ心の安定を保つために無意識が夢に出てくるのかなと思います。
無意識の心理描写は、一見するとわけがわからない夢が多いのでそれが何を意味するのかを知るのは難しいかもしれませんが…
気づきを得るということが大事なのかもしれませんね★
夢が意味しているものは沢山ある!
夢は誰でも見るものですし、自分が見たり聞いたりした出来事の記憶を整理するだけであれば特に深い意味はない夢も多いです。
でも、中にはメッセージ性のある夢を見たり何か意味のあるものもあるんですよね。
そういった夢が意味するものに気付くことが、自分自身の理解を深めるものになれば自分の良さに気付いてもっと自分を好きになれるのかもしれないですね。
イヤな夢を見たらすぐに忘れるべきですが、気になった夢はそれが一体何を意味するのか?ユングが言う夢分析ではどれに当たるのか考えてみるのも良いものです(´ω`)
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