Chapitre1:焼肉屋さんでの初対面

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オンニのお兄さんの先輩と、焼肉屋さんで会う日。

夜の待ち合わせに合わせて、夕方ごろからオンニと準備が始まった。

服選びに靴にバッグ、そして化粧に髪に…といろいろやることはあるけど、まずは服選びから。

 

ねぇ、mio!こういうの着ていけば?

オンニは私に色々なものをくれた。

服やアクセ、マニキュア、化粧品…自分が使ったものも、買ったりもらったりして未使用のままそのままのものも。

 

この日は、Tシャツにスカートというラフなスタイルだったけど、スカートと小さなバッグはオンニから借りることにした。

服が決まったらバッグ、そして靴と決まり、あとは化粧を簡単に済ませ、ささっと髪型を整えたら出発。

 

夜19時頃、オンニと私は待ち合わせしていた新大久保の焼き肉店サンパに行く。

サンパはオンニやその友達とよく行っていた焼き肉屋で、ホールスタッフの一人はオンニが日本語学校時代の知り合いでもある。

 

遅刻常習犯のオンニと私は、約束より約20分遅れて登場。

「こんばんは~、mioです。」と軽く挨拶をしたら席につき、早速食べ始める。

オンニのお兄さんの先輩は、ジェリーと言う。

 

フランスでも、外国人がフランス名を使うことがよくある。

ただ、それはその国の言葉が発音しにくい、フランス人が読めないような名前の時に限るので発音しやすく読みやすい日本人でフランス名を使う人は皆無だった。

 

フランス名を使うのは中国人や韓国人が多かったから、英語でも同じ感じなのかなぁとふと思った。

ジェリーさんは、ルームシェアをしている年下の男の子、日本語が堪能なホスさんと一緒に来ていた。

 

ご飯を食べ始めて一息つくと、オンニが何やら韓国で話し始めた。

するとすぐに、私の方を向いてこう言った。

 

「ねぇ、mio。韓国ではね、女の人がタバコを吸うのは良くないの。

だから、吸う前に吸っても良いですか?って聞いてから吸うと良いと思う。」

と言いながら、オンニは自分のタバコに火をつける。

 

「そこでダメって言われたら吸わないの?」と、私がいつものように屁理屈を始める。

普段なら「mio!そこはとりあえずハイって言っとくのよ!」と突っ込むオンニだけど、この時はお酒が入って上機嫌だからか「いや、吸うけどね笑」と笑って答える。

 

時々オンニたちは会話を韓国語で楽しみ、通訳しながら日本語も交えて話した。

ジェリーさんは日本語が話せないので時々英語を使ったり、オンニやホスさんが通訳してくれた。

ジェリーさんの第一印象はというと、正直なところ「タイ人っぽい」だった。

 

それまでタイ人に会ったことがない私がタイ人と思うのもおかしな話だけど、少なくとも韓国人には見えなかった。

私の友人の韓国人を見てみると、色白の人はあまりいない。

 

どちらかというと肌は浅黒くて、骨格がしっかりとしているわりに華奢なタイプが多い。

背もあまり高くなく、顔の彫りも浅め。

だけど、ジェリーさんに関してはかなりの色黒で顔の彫も深い。筋肉質でがっちりした体型だし。

 

だから、なんとなく東南アジア系なのかなぁと。

最初に韓国人と言わなければわからないくらいだったから、第一印象は不思議でしかなかった。

へぇ、こんな韓国人っぽくない人も居るんだぁと。

 

焼き肉を楽しみ、お酒を飲んで学校の話や海外の話をしていたらあっという間に時間が過ぎていった。

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