「爪痕を残す」にはいい意味と悪い意味がある?誤用と使い方とは?

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誤用されることの多い表現

 

その①:ハッカー

ハッカーと言えば、ほとんどの人はおそらく

「他人のパソコンを乗っ取って、不正にアクセスする人のこと」

を指すと解釈していると思います。

 

しかし、実際はインターネットやパソコンなどに精通している詳しい人という意味になるのです。

 

その②:破天荒

破天荒は、

「大胆不敵で豪快な様子を意味する」

と解釈する人が多いですが、実際は誰も達成できなかったことをやることを意味します。

 

その③:他力本願

他力本願も、

「自分では努力せず、他人の力をアテにすること」

と解釈する人は多いと思いますが、自分の修行によって悟りを開くのではなく仏の力に助けてもらうことを意味します。

 

その④:失笑する

失笑するというのは、

「笑えないくらいに呆れてしまうような様子」

を指すことが多いですが、思わず笑ってしまうことを言います。

 

その➄:敷居が高い

敷居が高いというのは、

「上品すぎたり高級過ぎて、例えばお店などであれば入りにくい」

という意味でとらえている人が多いですが、不義理な理由があってその人の家に入りにくいという意味になります。

 

その⑥:悪びれる

悪びれるというのは

「悪いことをしたのに、虚勢から反省した態度を見せない」

という意味で使われることが多いのですが、実際は卑怯な態度、恥ずかしがるという意味で使われます。

*****

この他には、

例えば「気が置けない」とは本来は気遣いせずに居られる間柄のことなのですが、安心や油断が出来ないような警戒するべき相手の意味合いで使われることが多いです。

 

「檄(げき)をとばす」とは、

・元気の無い人を活気づけてあげること

・激励すること

として使われていますが、本来は自分の考えを多くの人に伝えて同意を求めることなのです。

 

他にも

「情けは人のためならず」という言葉も、情けをかけることは甘やかすことでありそれはその人の為にならないといった解釈が多いです。

 

でもこれも、実は人に情けをかけるとそれが回りまわって自分のためになるという意味なのです。

 

誤用が悪いわけではない

けっこう色々ありますが、こうやって比較してみると意味が全然違っているものもありますよね😱

 

これらは誤用されているほんの一部の表現ですが、こんな感じで時代の変化とともに解釈される言葉の意味も違ってきます。

 

でも、それで意味が通じることが多いので本来の意味とは違ってもコミュニケーションは取れることが多いです。

 

なので、誤用が一概に悪いこととは言えないのかもしれないですね。

 

最後のページでは、爪跡を残すという表現に似た類語についてご紹介します。

コメント

  1. 遅男 より:

    芸人の言う「爪跡を残す」は、「良くも悪くも、せめて存在感を示す」というニュアンスだと思いますよ。
    良くも「悪くも」というニュアンスだとするなら、本来は悪い意味の言葉でもあまり違和感を覚えません。

  2. mio より:

    遅男さん、こんにちは^^
    コメントありがとうございます!
    そうですね、仰る通りニュアンスで考えるとあまり違和感は感じないかもしれませんね。
    2ページ目の方でご紹介していますが、ニュアンス的には「自分の存在を刻む」だったり「結果として残す」というような意味合いになりますよね。
    しかし、本来の意味から考えると違和感を感じる方もおそらくいらっしゃるということをご紹介致しました^^

  3. 鷹藤 より:

    非常に違和感を感じます。本来も何もない。爪でぐっと引っ掻かれた痕が残る。この事から考えても、被害の痕が残る。→悪い、辛い痕が残る。 良い意味で使うのは完全に間違った使い方。言葉を知らない芸能人やらが、間違った日本語を広めないようにしていただきたい。いっそのこと、火傷の痕が残る、と言ってみたら? それでも、違和感を感じずに、感染していくのだろうか?
    他にも「鳥肌が立つ」 アナウンサーまでもが、真似をして使ったためか、一気に感染が広まった。この種の人は、極めて異常な体質なのかも知れない。嬉しい時にも、立毛筋が収縮するとは⁉️

  4. 鷹の爪 より:

    世の中の大勢が誤解することで進む、変な言葉は、止めようがありませんね。
    最近では、「ハードルが高い」や「ハードルを上げる、下げる」などです。
    ハードル競技は、高さを競うものでなく、タイムレースです。高さは固定で上げ下げもできません。高いと感じたら、全て倒しても早くゴールすれば問題ないのです。
    また、高さを競う陸上競技は高跳びで、そこで上げ下げされるのは、バーという横棒です。
    もし、この競技と勘違いして使っているならば、「バーが高い」や「バーを上げる」などが正しいでしょう。
    ハードルでの、正しい使い方は、「越えねばならないハードルが幾つもある」などですかね…
    しかし、こんな違和感も、やがて薄れてしまうのかも知れません

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