パーキンソン病は、神経変性疾患の一つであり日本では発症頻度の高い病気になりつつあります。
50代から60代以降の年代に発症が多いですが、高齢化が進むことで患者数も増えていくことが予想されているからです。
また、少ない確率ではありますが若くても発症することもあり以前と比べるとあまり珍しい病気ではなくなってきているようです。
症状がまだ軽いうちに発見できれば、その分治療の手段も選べるので出来るだけ早い段階で症状が把握できると良いですよね。
そこで、今回は
・パーキンソン病の初期症状、主な原因
・チェックする方法
・治療法
などについてご紹介したいと思います。
初期症状とは?
パーキンソン病は、大きく分けると主に二種類の症状があり体に不調が出る動作的な症状と精神的な不調が起こりやすい非動作的な症状があります。
動作的な症状
・手足の震え
・筋肉のこわばり
・転倒
・動作がゆっくりになる
非動作的な症状
・自律神経が乱れる
・抑うつ
・不眠
・記憶力や判断力の低下
▶体の震えが起こりやすい
この中でも、最も多い症状の一つが体の震えです。
手や足、頭などが多く小刻みにぷるぷると震えが起きるのですが片側だけに症状が出るなど左右に差があります。
例えば、椅子に座ってテレビを見ている時になぜか手や足がカタカタと音を立てて揺れていたりすることがあります。
▶今まで出来ていたことが出来なくなることも
その他には、手足がこわばって動きがやたらと遅かったり反応が鈍くなるなどの症状も。
筋肉のこわばりによって手足の動きがスローペースになり、着替えや歯磨きなどといった毎日行う簡単な日常の動作が難しくなります。
・それまでスムーズにできていた着替えにかなり時間がかかるようになった
・歯磨きが上手く出来ない
・すぐに物を落としてしまう
などがあります。
▶上手く歩けなくなる
その次に多いのが歩行障害。
手を振らずに歩く、最初の一歩が踏み出せない、歩幅が極端に狭いことが多いです。
また、姿勢を反射的に立て直すことが出来ずに転びやすくなってしまう症状も。
そして、病気が進行すると立ちくらみがしたり夜眠れなくなったり気持ちが落ち込む、表情が暗くなるなど様々な症状が出てきます。
しかし、これらは年を取れば誰でも多少は感じる症状であったりするのでこれらの症状があったからと言って必ずしもパーキンソン病というわけではありません。
でも、症状が長く続いたりどんどん悪化しているような感じがあれば家族が気付いて早めに病院を受診する必要があります。
原因は脳内の伝達物質の減少
原因は、神経伝達物質の一つであるドーパミンが不足することで起きるのですがなぜドーパミンが不足するのか詳しいことはわかっていないようです。
ドーパミンは、運動に関わる指令を出す物質なのでこれが減少すると上手く体を動かすことが出来なくなってしまうんですね。
一般的には中高年代以上の年齢で発症するパーキンソン病ですが、40代以下の若い世代で発症することもあります。
この場合は、親族などにパーキンソン病を患っている人が居るケースが多く遺伝で起きることもあると言われています。
次のページでは、症状に早く気付けるようにする為の自宅で出来るチェック方法についてご紹介します。
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