ことわざの一つに、「孝行のしたい時分に親はなし」というものがあります。
そろそろ親孝行したいなと思えるようになった時には親は既に居ない(健在だとは限らない)、だから親が元気なうちに孝行すべしという意味ですね。
似た様な表現として、「石(あるいは墓)に布団は着せられず」が代表的ですよね。
これも同じで、石や墓は先立った親を意味します。
布団をかけてあげるように親孝行をしたいと思っても、その時に親が居なければ意味はない、孝行は出来ないということ。
この言葉は本当にそうだなと思えるようなことがあったので、今回は小さくても良いので自分なりに出来る孝行の必要性とその種類についてご紹介したいと思います。
今すぐに出来る孝行の種類
子供が出来る最大の親孝行と言えば、
・無事結婚して幸せになること
・孫の顔を見せてあげること
・年取ってからのお世話
などが代表的です。
でも、代表的なだけであってこれらが出来なければ親不孝というわけではもちろんありません。
結婚しない、子供をうまない選択をする人も居ますし様々な事情から十分に老後のお世話が出来ないこともあります。
幸せの形は人それぞれなので、結果的に子ども自身が幸せで居られたらそれで十分親孝行になるのではないでしょうか。
でも、これら代表的な親孝行にプラスで他にもちょっとしたことが親孝行になるので出来ることから始めてみましょう。
・こまめにメールや電話を入れて近況報告をしたり体調を気遣う
・父の日や母の日、誕生日にはちょっとしたプレゼントを贈る
・お盆の時以外でもたまに一緒にお墓参りに行く
・食料品、日常で必要な物も含め買い物に連れていく
・美味しいレストランでの食事、温泉など旅行に連れていく
・実家に帰って掃除、家の点検を行う
・旅行先で撮った写真、子供の成長がわかるアルバムを送る
など、ちょっと考えただけでも色々な親孝行が出来るはずです。
何をしてあげられるか、どんなことが出来るかを考えることも大事ですが親のことを考えること自体が親孝行になるはずです。
ちょっと連絡を入れてみる、とか実家に立ち寄る、などお金をかけない小さなことでも良いので出来るだけの親孝行はしていきましょう。
親孝行がしたいと心から思えなくてもやっておくことの重要性
親だけに限らず、自分も含め誰でも同じことが言えると思うんですが「いつどこでどうなるかなんてわからない」んですよね。
ある日突然病に倒れるかもしれませんし、事故に巻き込まれたり怪我で重傷を負ってしまうかもしれません。
普段は「口うるさいな」「もうあんまり干渉してほしくないな」と思っていても、急に親が居なくなってしまったら困ってしまう人は多いと思いますし親孝行が出来なくなってからだと「もっと親孝行しておけば良かったな…」と思うはず。
そうなってからでは遅いんですが、そうならないと親孝行の必要性がわからなかったりするんですよね。
親孝行したい時に親は居ない、というのは親にとって損なのではなく子供にとって損なのです。
親に孝行をすることが親にとって良いことをしているかのように見えますが、実際は未来の自分の為に親孝行しているようなもの。
子供よりも親のほうが先に旅立ってしまうものです。
親が居なくなってからああすれば良かった、もっとこうすれば良かった…と後悔してもしょうがないですよね。
なので、未来の自分が後悔しないようにするためにも今できる限りの孝行をやっておくべきなのです。
孝行したいと思えない時の対処法
普段口うるさく言われている人であれば、むしろちょっと距離を置きたいくらいで孝行なんてしてられないと思う人も居ると思います。
そんな時は、もし明日で両親とお別れになったら…?
今日あなたは何をしますか?
何をしてあげられますか?
最後に食事に一緒に行きたい、と思うかもしれませんし実家でゆっくり過ごしたいと思うかもしれません。
思いつくだけのことを、今やってあげたら良いと思います。
親孝行に正解があるわけではないので、自分が思いつく限りのことを考えてやってみるのが親孝行ですよ。
きっと、十分に親孝行していても親が居なくなってしまったら「もっといろいろやってあげられたら良かったな」とか「こういうところに連れて行ってあげられたら良かったな」とふと思うことは出てくると思います。
でも、もし一切親孝行していなかった…というのであればもっと後悔することは出てくるでしょう。
だから、そうならないようにするためにも今できる親孝行を自分の為と思って積極的にやっていきたいですね。
まとめ
先日、母が健康診断で引っかかり要精密検査となったのですが普段なら「何だろう…?」くらいで終わっていたはずです。
でも、その頃体調が変だとずっと言っていたのでまさか…と急に家族全員心配になりました。
結果、特に異状はなかったのですが年を取れば取るほどその分不調が出てくる確率は上がってきますし本当にいつ何が起こるかなんてわかりません。
そんな時になって初めて、元気なうちにもっと親孝行していかないとダメだなと深く反省しました。
ちょうどその頃に読んでいた本が数冊あったのですが、その本のうちいくつかの本の中でたまたま「親孝行したい時に親は居ないんですよ!」という内容が何度か出てきて本を読んでハッとさせられました。
これは、もしかすると私のことなんじゃ…?と読んでいて何度も思いました。
これはきっと自分へのメッセージ(警告?)なんだと思い、今できる孝行をちょこちょこと始めています。
親の為もそうですが、自分が後で後悔しないようにするためにも今できる親孝行について考えてみてくださいね。
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