「眠っていたはずなのに、気づけば体がフワッと宙に浮かんでいる感じがした」
「横になって寝ていたら、いつの間にか寝ている自分を見下ろしていた」
こんな経験をしたことがある方は、実は意外と少なくありません。
この現象は幽体離脱と呼ばれ、魂が体から抜けるものと考えられています。
自分の体の切り離して魂が活動していると言いますか…
体験した本人にとっては、怖いことですしちょっと不気味な感じもすることでしょう。
でも、頻度は多くなくても繰り返し起こることもあります。
その原因が一体何なのか?
防ぐ方法や幽体離脱と似ている体外離脱についても合わせてご紹介したいと思います。
幽体離脱と体外離脱
一般的に、体から意識・魂がすっぽり抜けてしまうような状態を幽体離脱といいますが厳密に言うとその状態は幽体離脱と体外離脱に分けられます。
●幽体離脱
魂が完全に肉体から切り離された状態。
この世ではなくあの世に行くことが出来る。
●体外離脱
意識は体の外に出ているけれど、魂は肉体に残っている状態。
この世とあの世の間に居るような、肉体のすぐそばに意識がある。
幽体離脱は、もう完全に肉体から魂が離れてしまっている状態ですが体外離脱は魂は肉体に残っているけれど意識が体の外に出てしまっている状態。
幽体離脱の場合は、この世では体験できないようなことを見たり聞いたり色々な体験をすることがありますが体外離脱の場合は自分の体の近くにいることが多いようです。
体感としてはどちらの状態なのかを確認するのは難しく、体から意識が抜けてしまうという点ではどちらも同じこと。
そのため、
・体が宙に浮く感じがする
・自分を客観的に見ていた
などの現象は幽体離脱とされています。
なぜ起こる?その原因とは
なぜ幽体離脱が起こるのかは、ハッキリとはわかっていないんですが以下の原因が考えられます。
主に、体への強い刺激が原因です。
・事故、怪我
・病状の悪化
・アルコール
・服薬
・過労
これらの原因に共通するのが、意識を失うほどということです。
意識を失うほどにこういった体への強い刺激があると、そのタイミングで幽体離脱をすることがあります。
意識を失うタイミングは色々とあると思うのですが、例えば難産の際も途中で意識を失ってしまうことがあります。
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これは、海外で難産を経験した女性の話なのですがその女性のお腹には4キロオーバーの大きな赤ちゃんが居たそうです。
初めての出産で大きな赤ちゃん、頑張っても赤ちゃんはなかなか出てこなくて途中で意識を失ってしまったんだそう。
その時に、それまで苦しんでいた自分の体からすっぽり意識が抜け出た感覚になり気づいたら苦しんでいる自分を上から見下ろしていたんだそうです。
最初は事態が飲み込めなかったものの、これは自分の姿だとハッと気が付きます。
苦しんでいる自分が居る…でも、自分が頑張らないと赤ちゃんは出てこれない…
そう強く思ったところ、自分の体に意識が戻ってなんとか無事赤ちゃんを産むことが出来たという話があります。
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一時的であっても、このような体験は怖いですよね…もしこのまま戻れなくなってしまったらどうしようと不安になって元に戻る人も多いようです。
この他にも、強いストレスや過労から幽体離脱のような体験をすることもあります。
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これは、私の母の話なのですがある日の夜のこといつも通り寝室で休んでいたらいつの間にか眠ってしまっていたそうです。
ふと気が付くと、急にふわっと体が浮いた感じがしたと思ったらそのまま宙に浮いてしまったそう。
最初は夢見心地だったものの、その時にハッと気が付いて自分が浮いていることに気付き…
このまま浮かんでいったら、もう元に戻れなくなるかもしれない…!
そう思い、慌てて寝ている自分の体から離れないように意識が下に(自分の体のほうに)さがるように頑張っていたそうです。
そうすると、徐々に意識が下がっていき体に戻ったのが確認出来たようでその時やっと目を開けることが出来たと言っていました。
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一般的には、生死をさまようくらいの負担が体にかかった時に起こるものと考えられますが疲労がピークに達している時に体験することもあるんですね。
その頃の母は仕事が忙しくて毎日疲れて帰ってきていたので、今思えば疲労が溜まっていたんだと思います。
でも、当時の私はその話を聞かされる度に怖かったですね。
防ぐにはどうしたら良いか
幽体離脱は自分が望んで起こるものではないので、防ぐのは難しいかもしれませんが…
体への負担を最小限にすることが対策につながります。
例えば、疲れが取れるように寝やすい環境を作ってみたりストレスを軽減するために瞑想を行うのも良いでしょう。
また、金縛りになりやすい人は幽体離脱も経験しやすいようです。
睡眠の質が低下している、ともいえると思うので睡眠の質を高められるようにすることも一つの対策になるでしょう。
関連:睡眠障害の中途覚醒の原因とは?改善するための対策とは?
まとめ
私は幽体離脱はしたことがないんですが、母と同様に兄も体験したことがあるようですごく不思議です。
兄の場合も、ものすごく疲れていた時に体が宙に浮いている感じがしてしばらく空中を漂っていたようなんですがそれが少しずつ体に戻っていって目を覚ますという。
自分の体に戻った時に、ものすごく体が重いと感じる時もあるようで例えるならば宇宙に行って無重力の状態だったのが地球に戻ってきて重力でものすごく体が重くなるようなイメージなんだそう。
父と私は幽体離脱はないのですが、母や兄は同じように経験しているのでもしかすると遺伝的なものもあるのかもしれませんね。
いずれにせよ、幽体離脱がおこるということは
「体に相当な負担がかかっている」
ということなので、その負担を少しでも減らすことが出来れば幽体離脱も防げるのではないでしょうか。
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