「喧嘩するほど仲が良い」と、よく言われますが本当にそうなんでしょうか?
喧嘩は良いものではないはずですし、むしろ出来れば避けたいことですがするほどに仲が良いというのは矛盾していますよね。
同性異性を含む友達、カップルでも同じことが言えるのか?
本当の意味について考えてみました。
「喧嘩するほど仲が良い」の意味
喧嘩するほど仲が良いの言葉には、以下二つの意味があると考えられます。
・喧嘩が出来るほど親密で深い関係であるということ
・喧嘩をすればするほどその分二人の仲は深まっていく
時にはぶつかってでも自分の意見が言い合えるくらいの間柄、本音で付き合うことが出来る間柄であるということです。
この点に関しては、それだけ特別な関係になれたということでもあるのでそれ自体は良いことですよね。
でも、喧嘩することはとてもネガティブな感情を引き寄せるので良い気はしないですしむしろストレスに感じることが多いはず。
「相手のことが理解できない」
「自分の言っていることがわかってもらえない…」
とイライラしてばかり。
喧嘩するたびにそういったストレスはどんどん溜まっていくものだと思います。
喧嘩と言っても、色々なタイプの喧嘩がありますよね。
・ちょっとしたことがきっかけのささいな口喧嘩
・お互いのイヤな部分、改善してほしいところを指摘し合う喧嘩
・意見のすれ違いからヒートアップした喧嘩
・失敗、隠し事などのトラブルからの喧嘩…
その時にすぐ仲直りできる喧嘩もあれば、一日では無理で数日かけて話し合っていく必要がある喧嘩もあるでしょう。
また、場合によっては喧嘩で生まれた溝がそのまま埋まらなくなってしまうこともあります。
そのため、喧嘩するほど仲が良いとは一概に言えないと思います。
友達であればまだ、
「他人だから簡単に理解できなくて当たり前」
「違う人間なんだから意見が違うのは普通」
と思えますし毎日一緒に過ごす相手ではないはずなので、喧嘩する機会は限られているもの。
でも、それがカップルやパートナーとなると一緒に過ごす時間も多くなり…家族であれば、毎日顔を合わせますし一緒に過ごす時間が長いのでちょっとしたことでも喧嘩の種になるでしょう。
夫婦間で行われた調査でも、「喧嘩するほど仲が良い」の真逆の結果となっているようです。
喧嘩すればそれだけ満足度は低くなる
無料保険相談サービス提供の「保険のビュッフェ(http://www.hoken-buffet.jp/2017/11/post_30298/)」が良い夫婦の日(11月22日)に行った調査では、喧嘩が多い人ほど相手への満足度は低いという結果になりました。
※既婚者の男女25歳から39歳の総勢480名対象
満足度の最大値が100%だとして、パートナーに対してどれくらい満足しているか?という質問で出た結果は以下の通り。
週に3回以上喧嘩をする人:満足度54%
週に1回以上喧嘩をする人:満足度66%
月に1回程度の喧嘩をする人:満足度80%
3ヶ月に1回の喧嘩をする人:満足度88%
半年に1回の喧嘩をする人:満足度89%
年に1回喧嘩をする人:満足度89%
喧嘩をしない人:満足度90%
この結果から見ても、喧嘩が多い人ほど相手への満足度が低いことがわかります。
相手への満足度が低いということは、それだけ相手に対しての不満が多いということだと思います。
週に3回以上喧嘩する人は満足度は半分程度…
2日に1回以上喧嘩していれば、満足度もそれだけ低くなって当然なのかもしれませんね。
月に1回程度の喧嘩でも、満足度は80%まで上がる人が多いので喧嘩すること自体が悪いのではなく頻度が問題なんだと思います。
この点から考えても、喧嘩するほど仲が良いのではなく喧嘩するほど仲は悪いと言ったほうがしっくりくる気がします。
そもそも本当に仲が良かったら喧嘩にならない
これは私自身の経験からも言えることなんですが、本当に仲が良かったらそもそも喧嘩にならないんですよね。
友達でもパートナーでも、仲が良い人ほど喧嘩したことがありません。
人間なので、考えが違う時もありますがその考えを否定したり拒絶するのではなくまずは受け入れることから理解は始まっていくと思いますし喧嘩しない相手とはお互いにこれが出来ていることが多いです。
喧嘩とは、言葉や力で争うことを言います。
喧嘩になれば、自分の主張だけを貫き通そうとしたり相手を攻撃してしまいます。
喧嘩しないこと=「自分の意見を言わない、相手に合わせる」ということではなく喧嘩せずとも自分の伝えたいことを言うことは出来ますし相手を理解することも出来ます。
じゃあ、喧嘩にならないように話し合うためにはどうしたら良いのか?というと自分よりも少しだけ相手のことを考えることです。
自分の意見を押し込めたり、相手の話ばかり聞くのではなく
・先に相手の意見に耳を傾けてから自分の意見を言う
・相手のことを考えてから自分のことを考えてみる
ということを意識するだけです。
自分よりも少しだけ相手のことが考えられるようになると、本当にあなたにとって大事な相手で相手にとってもあなたが大事な存在であれば相手も同じようにあなたのことを考えて理解してくれます。
これを意識し続けて接することが出来れば、あまり喧嘩するようなことにはならないと思います。
喧嘩したとしても、少なくとも頻繁に起こる喧嘩は回避できるはず。
お互いに納得のいく喧嘩が出来るのであれば、喧嘩自体が悪いことだとは思いませんが避けたいのが不必要に傷つけてしまって相手を失ってしまうことです。
私も、喧嘩して相手を傷つけて失ってしまったことがあります。
そんなに怒る必要はあったのかな?相手のことをきちんと理解出来ていたのかな?と今考えてみると答えはNOです。
失ってからいくら後悔しても遅いですよね。
そうならないようにするためにも、相手のことを少しだけ自分より優先するということを意識して無駄な喧嘩を回避したいですね。
まとめ
喧嘩好きな人ってあまり居ないと思うんですが、ちょっとした喧嘩でもなるべく避けたいものですよね。
理解できない相手、自分には必要ない相手なのであればまだ良いですが本当は自分にとって大切な相手なのにちょっとしたことで喧嘩してしまうのはもったいないです。
たまたま疲れが溜まっていてイライラしていたから、
どうしても譲れないことがあったから、
言われたくないことを言われたから、
など喧嘩に発展してしまうきっかけは色々なものがあります。
喧嘩になりそうな時、あるいは喧嘩してしまったら相手の言葉をそのまま飲み込むのではなくどんな気持ちで言ったのか?
どうすれば相手を理解できるか、少しだけ自分よりも優先して考えてみてください。
それが意識せずに自然に出来るようになると、喧嘩することも少なくなりますし自分自身言動に一々イライラしたりストレスが溜まることもなくなりますよ。
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