B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスに感染して発症する肝臓の病気ですね。
聞いたことがあるようなないようなといったあまり馴染みのないような病気の気がしますが、実は日本では100人に1人の割合で感染している人が居ると言われている意外と身近にある病気。
B型肝炎は、
「一時的に感染して、そのまま何事もなかったかのように終わるもの」
「感染したら炎症がずっと慢性的に続いていくもの」
に分けられます💡
慢性肝炎になると、肝硬変になったり癌になるなど重篤な症状を引き起こすことがある怖い病気でもあります…
B型肝炎の感染経路としては、B型肝炎ウイルスが体内に侵入してくることなので
・ウイルスを含む血液や唾液などに接触
・母親からの感染やその他家族間での感染
・以前は学校などで集団感染
もありました。
そんなB型肝炎も予防接種を受けることで、感染を未然に防ぐことが出来るので自分の環境に合わせながら予防接種を受けておくと安心です。
そこで、今回はB型肝炎の
・予防接種の時期
・費用
・副作用
についてご紹介します。
B型肝炎はいつまでに予防接種するべき?
B型肝炎は、感染すれば必ずしもみな重篤な症状を起こすわけではありません。
感染したのが思春期以降であれば、
「急性B型肝炎」
として、染しても症状が出てから数ヶ月で自然に治ることが多いです💡
症状は出たり出なかったりと、人によっても様々。
急性の場合は、
・体のだるさ
・食欲の低下
・黄疸
といった症状が出ることがありますが、母親などから直接感染したり乳幼児期に家族から感染することで起きる慢性B型肝炎の場合ほぼ症状は出ないと言われています。
B型肝炎は、そもそも感染する時期によって急性肝炎になるか慢性肝炎になるか大体決まってきます。
●急性肝炎と慢性肝炎の時期
3歳未満に感染すると、慢性肝炎になる確率が最も高く3歳以上で感染すると一度肝炎を起こせばその後は多くの人は治癒して一部の人は慢性化することがあるそう。
思春期以降から成人した後で感染すると、ウイルスをやっつけることが出来るので症状がないまま感染していたけれどそれに気づかず治癒していたということがあります。
これは体内の免疫力が関係していて、思春期以降には成熟した免疫機能が出来上がってくるのでこの時に既に体内にウイルスがあれば外敵と判断して体内ではウイルスをやっつけようとします。
この時ウイルスだけでなく肝細胞も傷つけてしまうので肝炎を一時的に起こすのですが、その後ウイルスが落ち着いて暴れなくなるのでそのまま多くの人は一生肝機能を安定させることが出来るようです。
思春期以降であればウイルスが入ってきてもやっつけて追い返すことが出来るので、感染していたことに全く気付かない人も多いのだとか。
問題なのは慢性化した肝炎で、ウイルスが肝臓内に一生残るのでそれがそのまま子供に感染したり病気や怪我など免疫が極端に落ちるた場合には肝炎を引き起こしたりします。
一般的には、ウイルス保持者、キャリアと呼ばれたりします。
「思春期前に感染したけど3歳以上だった」
「大人になってから感染した」
などの場合は、キャリア化することはほとんどないと言われています。
●3歳未満の感染は要注意
3歳未満で感染した場合は慢性化しやすく、長く肝臓に滞在して将来的に肝硬変や肝臓ガンの原因になることがあるので注意が必要。
子供の場合は親や家族内で知らないうちに感染してしまったり、どんな形で感染したのかわからないこともあり原因不明の場合も多いようです💦
その為生後早めに、一定の間隔で数回の予防接種を済ませることが勧められています💡
●予防接種のスケジュール
予防接種に関しては全部で合計3回の接種が必要。
例)感染のリスクが一般的に少ない場合
・通常は生後2ヶ月に初回の接種を。
・生後3ヶ月に2回目を。
・生後7ヶ月から8ヶ月に3回目となる最後の接種をする
というのがスケジュールになっています。
例)母親が感染している場合など感染リスクが普通よりも高い場合
・生後12時間以内に初回
・その1ヵ月後に2回目
・更にその6ヵ月後に3回目となる最後の接種をする
のが一般的です。
予防接種を生後2ヶ月の時点で忘れていたり、そのまま出来なかったとしても何歳でも受けられますが早いに越したことはありません‼
成人する20歳くらいまでは、予防接種を受けることでしっかり免疫を獲得できることが多いです。
ですが、ワクチンの効果も年をとれば取るほど年々低下するので…例えば40歳を過ぎる頃に予防接種を受けると免疫を得られるその効果は全体の8割程度に留まります。
●感染の可能性が高い職種の人も
また、家族内に感染者が居る場合以外でも医療従事者の場合は感染する確率が一般の職業の人よりも高くなるので受けた方が良いと言われていますね。
医療従事者以外では、
・警察官
・消防士
などといった職業の人も、感染する確率が一般的な職業の人よりも高いので予防接種を受けた方が安心であると言えます。
いつどこでどんな形で感染するかわからないですからね。
次のページでは、予防接種に必要な費用や助成金制度などについてご紹介します。
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