治療中の食事について
抗がん剤治療中は、食事を取るのもやっとというほど辛いことがあるのでその症状に合わせて食事の取り方を工夫することが大切。
無理に食べる必要はないのですが、体の回復を早めるにはやはり食事から栄養を取る必要があるからです。
一日三食しっかり必ず食べられなくても良いです。
少しでも調子が良く食べれそうだなと思った時にほんの少しでも口にする、という習慣をつけていくことでその分体の回復もサポートできるはず。
〇吐き気や嘔吐がある時
食べられる時に少量で良いので少しずつ食べるようにし、水分は食事中ではなく食前や食後に1時間くらい時間を空けて摂るようにします。
量は少なくする分その代わりに品数を多くしましょう。
常温か少し冷たいくらいの温度で、薄味のものを食べるようにします。食べやすい食材にはそうめんや豆腐、ゼリー、ヨーグルトなどがあります。
〇味を感じない時や味が変に感じる時
副作用の一種で、味覚が変に感じたりほとんど味を感じないような時もあります。
そういった場合は、塩分や糖分が多いものは知らない間に取り過ぎてしまうことがあるのでなるべく控えましょう。
口内はいつも清潔に保つようにして、お酢や果物などを上手く活用して味というよりは食感のある食べ物を増やすと良いですよ。
〇口内炎が出来たり口が荒れている時
水分が多い柔らかいものを食べるようにし、野菜をじっくり煮込んで冷ましたスープなどが適しています。
温かいものならしみますが、冷たいものであれば痛みも緩和されるはずです。
口の中が乾燥すると菌も繁殖しやすく余計荒れやすくなるので、なるべく乾かないようにこまめにうがいをしたり、スチーマーを部屋に置くことも対策になります。
〇胃腸が不調な時
水分をしっかりと摂るようにして、常温の水をこまめに摂るようにします。
一度に大量に飲むのではなく、ちょこちょことこまめに飲んでいくような感じです。
整腸作用のある乳酸菌や食物繊維を含むものを摂り、消化に良いお粥やうどん、煮魚、ポタージュなどを中心に摂り胃を荒らすような脂っこいものは控えます。
〇体重が減っている時
メインの食事とは別に間食を増やし、アイスやプリンなどカロリーが高めで食べやすいものを摂るようにします。
炭水化物を増やし、エネルギーの高いオイルを使うと体重が増えるようになります。
ベタベタするものよりもさらっとしていて軽く食べやすいオリーブオイルなどを使うと良いです。
まとめ
抗がん剤治療の平均的な期間や主な副作用の症状と始まる時期、治療中の食事などについてご紹介しました。
癌の種類や部位、病状や年齢、体質など様々な要素が合わさって最終的に適切な治療法が選ばれます。
病状が変化していくに応じて、治療法も変わることがあるのでその変化に体を慣らしていくのも本当に大変ですよね…
今大事なことは、今よりも少しでも元気になるということです。
もっと元気になったら、もっと楽になってやりたいことも沢山出てくるはずですよ。
少しでも病状を改善させるためにも抗がん剤治療は欠かせないので、根気よく地道に少しずつあきらめずにケアしていくことが大切。
まずは昨日の自分よりも少し元気になれるように心がけてみてくださいね。
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