先日、お盆より一足先にお墓参りに行ってきました💡
父方の祖父母のお墓なんですが、自宅から片道3~4時間と言う距離なのでいつもちょうどよくお盆の時期に行けなかったりします(´ω`)💦
そのお墓の入り口には、昔から六地蔵が並んでいるんですが…
お墓にはよくお地蔵さまが居るものと考えている人は多いですが、この六地蔵についてはなんで6体並んで入り口付近に居るのかはあまり知られていません。
六地蔵ってそもそもなに?
何の為に入り口付近に居るの?
という人のために、六地蔵の意味や役割についてまとめてみることにしました。
六地蔵はどんなお地蔵様?
お墓に居るお地蔵さま(菩薩地蔵)は、日本では子供の守り神的な存在として知られていますが基本的には故人を癒すために居るものです。
亡くなった人が無事あの世に行けるようにして、亡くなってからも苦しむことがないようにするためですね。
なので、墓石と一緒になっていたりいつもお地蔵さまが見守ってくれるような形で一体建てられていることが多いんですよね。
六地蔵は、6体のお地蔵さまが並んで建てられたもの。
なぜ6体なのかというと、それは六道という考え方に基づいています。
六道と言うのは、人が死んで生まれ変わりを繰り返していく6つの世界のこと💡
生きているうちに自分がした行いによって、死んだ後の行き先が決まるということですね。
この考えは、インドで生まれ中国を経由して日本に伝えられた仏教から来ています。
生きているうちに良い行いをすれば天国に行ける、逆に悪い行いをすれば地獄に落ちるなんて言われたりしますが、正確には天国と地獄の2つだけではなく全部で6つの世界があると考えられているのです。
6つの世界・六道について
上から順に、
- 天道
- 人間道
- 修羅道
- 畜生道
- 餓鬼道
- 地獄道
になります💡
天道
人間よりも優れた存在である、天人が住む世界。
人間と比べると、悲しいことや苦しいことが少なく寿命も長く人間には出来ない「空を自由に飛ぶこと」も出来たりします。
人間道
人間の住む世界のこと。
楽しいことも沢山あるけれど、その分悲しいことや苦しいこともまた多い世界です。
修羅道
阿修羅が住む世界。
争い・戦いが絶えず、自分の手で自分を苦しめてしまうことも多い世界。
畜生道
畜生とは、仏教では人間以外の動物、主に牛や馬などの家畜を指します。
本能だけで生きているようなもので、人に使われるだけの一生を送ることの多い世界。
餓鬼道
飢え、渇きに苦しめられる世界。
餓鬼とは、飢えてお腹が膨らんだ鬼のような姿をしています。
地獄道
生前おかした罪を償う世界。
苦しみや辛さしかない世界。
~~~
「天道と人間道、修羅道」までは善道と言って、それ以下の「畜生道と餓鬼道、地獄道」を悪道と言って良い世界と悪い世界に分けることがあります。
これら6つの世界、六道に行った人たちの苦しみを癒すためにそれぞれ6つのお地蔵さんが居るんですね。
これが六地蔵の役割です✨
六道は、場合によっては修羅道を除いて五道とするところもあります。
そのため、五道とする場合はお地蔵さまも5体建てることもあります。
なんで六地蔵は入り口に居るの?
六地蔵は、主に墓地や昔のお寺などの入り口に建てられていることが多いです。
なんとなくその場所を訪れる人を見守っているような、監視しているような感じにも見えます👀
それは、墓地に眠る人を守るためだと言われています。
悪いものが外から入ってきて、故人の眠りを邪魔しないようにするために見張っているのです。
だから、墓地に入ってすぐの入り口辺りに建てられることが多いんですね。
六地蔵は、故人が行く世界を見守ってくれているわけですからお墓に行って手を合わせたら帰る前に六地蔵にもそっと手を合わせておくと良いですよ。
そうすればきっと、故人の居る世界もそうですがお墓もしっかり守ってくれるはず✨
地蔵菩薩については、こちらの記事もご参考までに👇
コメント