「カモシカのような足」
とは、日常的によく使われる表現で細くて華奢な足を例えることが多いと思います。
「カモシカのような足」という表現の意味を知っている人は多いですが、
・では一体なぜカモシカの足と呼ぶのか
・なぜカモシカの足に例えるのか
については意外と知らない人は多いです。
そもそもなぜシカではなくてカモシカなのか?と思った方も多いのではないでしょうか。
なぜなら、カモシカの足は実際は短くて丈夫な足をしていていわゆる大根足と呼ばれる足をしています。
逆に、シカは細くてすらっとしていますよね。
カモシカのような足と言われても、実際はカモシカは足が太いのでなんだか複雑な気持ちにもなるはずです。
そこで今回は、
・カモシカのような足の意味
・由来
などについてご紹介していきたいと思います。
カモシカのような足の意味とは
(画像は山の上を歩くカモシカ)
よく、カモシカのような綺麗な足と表現することがありますが実際のカモシカの足は細くもなければ長くスラリとしているわけでもありません。
むしろ、お世辞にも細長いとは言い難い足をしているのです。
丈夫でたくましい、という表現の方がしっくりくるはずです。
上の画像を見ていただければすぐおわかりかと思いますが、実は太くてがっちりとしていていかにも強そうな感じの足をしています。
というのも、カモシカは山中に生息しているので急な坂道や斜面、崖を上り下りするのに適した太く短い足が必要なんです。
▶カモシカの特徴
カモシカは、日本で言うと日本固有の種類であるニホンカモシカを指すのが一般的。
基本的には、海外の二種も合わせて
・タイワンカモシカ
・スマトラカモシカ
・ニホンカモシカ
の3種類がカモシカと呼ばれています。
もともとは高い山に生息していたそうなのですが繁殖して増えたために山を下りて低地にも生息するようになり、落葉広葉樹林などでよく見られるようになっています。
木の葉や樹皮、果実などを主食としていて、
冬になって雪が積もると、前足で器用に雪を掘って地面にある餌となるようなものを食べるなど丈夫な足が大活躍しているようです。
急な斜面や坂道を上り下りするのに、細くて華奢な脚だと負担になってしまいますからね。
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そんなカモシカの足は、女性の脚線美やスタイルの良さを称賛してこの表現を使う分には十分褒め言葉として捉えられます。
しかし、本当にカモシカのようなどちらかというと体格の良い足をしている人を例えて言うのであればただの嫌味になってしまうのかもしれませんね。
次のページでは、カモシカのような足と呼ぶようになった由来についてご紹介します。
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