漫画MONSTERに見る心の中の怪物と犯罪との関係

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ニュースを見れば、毎日いつも何かしら犯罪について取り上げていることが多いですよね📰

その度に罪をおかした人は、イコール異常者と考える人が多いです。

 

私もずっとそう思っていました💡

犯罪に手を染める人は普通の人とはどこか違っていて、人間としての何かが欠けていたり何かが根本的におかしいから罪をおかすのだと。

 

でも、人気サスペンス漫画「MONSTER」を見たら今までのその考えがガラリと変わりました。

異常者が居るというより、異常者を生み出す元は全ての人の心の中にあるものだと。

 

だから、自分の心の中にある悪の種がいつ開花して異常者になるかはわかりません。

誰にでもその可能性はあるということなので、犯罪を防ぐには異常者を排除することだけでなく自分の中にある悪の種にも目を向けてその芽を摘むことも大事だなと。

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漫画MONSTERのあらすじ

 

まず先に、漫画MONSTERがどんな漫画なのかを紹介したいと思います。

舞台はドイツ、チェコ。まだベルリンの壁が存在する時代の、ドイツ社会が主なテーマです。

 

西ドイツ時代のデュッセルドルフ、アイスラー記念病院には日本人脳外科医テンマが勤めていました。

院長の娘であるエヴァとも婚約し、順調な人生を送っています。

 

ある日のこと、頭に重傷を負った少年ヨハンが病院に搬送されました。

どうしても命を救いたかったテンマは、院長の反対を押し切りなんとかヨハンの命を救うことになります。

 

が、その結果院長との仲に亀裂が入り院内の圧力もあってそれまで順風満帆だったテンマの生活に陰りが見え始めます…

その頃、外科部長や院長がころされ入院していたヨハンと妹ニナも姿を消します。

 

それから何年かが過ぎ、既に外科部長となっていたテンマの前にあの日こつ然と姿を消しいつの間にか青年へと成長したヨハンが突如姿を現します。

そしてテンマの患者を目の前でころし、今までの犯罪についても暴露したヨハン。

 

そこでテンマは、生かしてしまったヨハンを自らの手でころす為妹ニナを探しますが…

犯罪の濡れ衣を着せられたテンマは警部に追われることになり、警察の目から逃げながらもヨハンを追う生活が始まるのです。

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怪物の正体について

 

漫画MONSTERはタイトルにもなっているように、怪物がテーマになっています💡

読み進めていく中で、一体誰が本当の怪物なのか?その怪物はどこに居るのか?という疑問が段々と生まれてきます。

 

でも、実はこの怪物は特定の誰かではないんですよね。

犯罪者を生み出す怪物は、普通の人間と別のところに居るのではなくて普通の人間の心の中にもともと存在しているものです。

 

ただ、それが怪物として大きくなっていくのか怪物にならずに自分の中で消化できるかによって犯罪者になるかならないかが違ってくるんだと思います。

つまり、誰でも犯罪に手を染める可能性はあるということです。

 

犯罪を防ぐには、自分の中にある怪物の芽みたいな悪の種に目を向け向き合っていくことが大事だと思います。

そうすれば、気づかない間に自分の中に怪物を作り上げる事もないんじゃないかと。

 

誰の心にも、良い意識もあれば悪い意識もある。その悪い意識こそが悪の種。

まずここを理解しなければ、犯罪を防ぐこともいつか犯罪をなくすことも出来ないんじゃないかなと思います。

 

悪の意識と向き合うのは難しい

 

犯罪を防ぐには、自分の中にある良い部分だけでなく悪の部分とも向き合うべきです。

とはいえ、悪の部分と向き合うのはなかなか難しいものがあります…

 

というのも、人は苦痛を感じるよりも出来るだけ楽になりたいものです。

ネガティブな感情に包まれるよりは、やっぱりポジティブな感情に包まれていたいもの。

 

自分の中にある悪い意識、イヤなところや偏った考えにはあまり目を向けたくないものです。

自分を否定したり、こんなところイヤだなぁと気づいていても実感したくないはず。

 

でもやっぱりその悪い意識に目を向けなければ、自分の知らないところでいつか怪物と化してしまう可能性が高くなります。

そうなったらもう自分ではどうしようもありません。

 

だから、どこかで犯罪があった時は「あぁまた犯罪者が出たな」と思うだけで留まるのではなくじゃあ自分の中の悪の意識はどうなのか?自分はちゃんと向き合えているのか?を考える事が大事です。

 

一人一人がこれが出来なければ、犯罪をおかす人の気持ちも理解できることはないですし犯罪が減ることもないんじゃないかと思いました。

 

悪の意識との付き合い方

 

人には誰だって、「良いな、好きだな、嬉しいな、楽しいな」という良い感情もあればその裏には「悪いな、嫌いだな、悲しいな、つまらないな」という悪い感情もあります。

 

悪い感情を持つこと自体が悪いこととは思いません。

そこから学ぶことも多いですし、良いエネルギーに変えていくことも出来るからです✨

 

でも、悪い感情しかなかったり極端に偏っていたら良い感情と悪い感情のバランスが取れずに悪い感情のほうが勝ってしまうかもしれません。

そうなると、悪い感情を持つことが普通になり悪い意識ばかり強くなります。

 

人をねたんだり、嫌味を言いたくなったり、反抗したり暴力をふるったり…と行動にも表れてしまうでしょう。

なので、良い感情と悪い感情のバランスが取れるようにすることがまず大事。

 

自分と向き合い、今の心の状態を確認して悪い方に傾いているのであれば良い方に傾くように変える必要があります。

 

考え方を変えると言うと、その人自身の性格までも変えなくちゃいけない気がしてとても大変な事のように思えます。

でも、考え方は一種のクセなので意識すれば変えることが出来ます。

 

簡単なことではないですが、ポジティブな意識に変えて自分を受け入れることです。

どう自分をポジティブな意識に持っていくか、どう自分を受け入れていくかはその人自身のやり方があると思いますが誰でも簡単に出来るのが瞑想です。

 

瞑想ってただ呼吸をするだけでしょ?と思うかもしれませんが、普段無意識下で自然と繰り返している呼吸に意識を集中させることって実はすごく難しいんです。

でも集中できた時に精神が統一して自分と向き合う時間になります。

 

ストレス発散効果やリラックス効果が高いので、毎日習慣にしたいことの一つ。

瞑想をするだけで全てのストレスが発散するわけではないかもしれませんし、これだけでは自分と向き合うのは不十分かもしれません。

 

瞑想だけでポジティブな気持ちに変えるのも難しいかもしれません。

それでも、瞑想も一つの手段としては有効なのでぜひ毎日の習慣にしてみて欲しいです。

 

瞑想以外にも、自分と向き合う時間は作れます。

海や山に行って一人じっくり考える時間を作るのも良いですし、日記を書くのも良いことです。

 

どうやったら自分と向き合えるのか、どうやったら自分のすべてを理解して受け入れることが出来るのかを自分になりに追求していくのです。

 

そして、毎日犯罪のニュースが入るたびに自分の心の中にある悪の意識とはきちんと向き合えているかを考えもっと自分を直視し自分を理解して受け入れる努力を続けていくことが大事だと思います。

関連:「瞑想入門」呼吸の仕方がわからない・簡単なコツを身につけたい人へ

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