由来は何なのか
(画像は平地を歩くレイヨウ)
実際は、足が太いカモシカですがなぜそんなカモシカの足を例えて美脚を指すのかよくよく意味を考えてみると首をかしげてしまう人も多いはずです。
それは実は、もともとカモシカはレイヨウと呼ばれていたことにあります。
漢字で書くと「羚羊」となりカモシカも羚羊、レイヨウも羚羊と書くことが出来るんです。
レイヨウとはウシ科のほとんどの種類を含んだグループのことで皆細長い美脚を持ち、容姿が美しいと言われています。
その美しい容姿、か弱く華奢に見える可憐な見た目からしばしば女性に例えられることがあったのだそうです。
それから、女性の美しい足はまるでレイヨウのようだと言われるようになったのですが日本ではカモシカと混称されていました。
昔は、
「レイヨウもカモシカも同じような動物」
という認識だったのです。
その後、カモシカとレイヨウは区別されるようになりましたがレイヨウよりもカモシカのほうが身近な存在であるためカモシカの足というのが定着していったと考えられます。
それが、今現在「カモシカの足は美しい」と言われている理由です。
上の画像を見るとおわかりいただけると思いますが、レイヨウの足はカモシカとは大違い。
細くて長い、まさにすごい美脚と言えるようなほっそりとした足をしていますよね。
▶代表的なのがオリックス、インパラ
代表的なレイヨウとしてはオリックスやインパラなどが挙げられ、その長い足を使って草原を俊敏で華麗に走ります。
すらりと伸びた足で軽やかに走るのが特徴です。
急な坂道や斜面を上り下りする必要がないので、カモシカのように太く丈夫な脚は必要ではないのです。
昔はレイヨウもカモシカも一緒にされていましたが、現在では
・カモシカはウシ科のヤギ亜科の種類
に含まれるので、綺麗な足を指すにはレイヨウの足というほうが正しいということになります。
シカと名前に入っているのにシカ科ではなくウシ科のヤギ亜科になるというのもまた驚きですが…
カモシカの足が定着し過ぎて、今更レイヨウの足のようなんて言ってもそもそもレイヨウのほうが知られていないですし全く伝わらないのを考えると残念な気もします。
最後のページでは、カモシカのような足とは細かく言うとどんなタイプの足なのか定義についてご紹介します。
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